YU想

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仮面ライダーカブト・第二十九、三十話感想

天の道を行き、総てを司る

仮面ライダーカブト、第八巻。ガタックが表紙を飾る

 

29  闇キッチン

亜美

樹花の友達。フランス料理店の娘で、樹花に料理を振舞う。料理の腕前は、樹花曰く「お兄ちゃんの料理に、負けないくらい美味しい」とのこと。しかし、向かいのイタリア料理店に客を取られ困っていた。それもそのはず、イタリア料理店には、生簀一郎がいたのだ。

 

まともなのは? 新たなライダーの登場に、今度こそ「まともな人物」であって欲しいと語る二人。どちらも、自分の方が天道(加賀美)よりも、まともであると考えている。

 

今明かされる、衝撃の真実ぅ!! 剣がワームであることを、知ってしまった加賀美。ギャグ回で、重要な場面を持ってくるのは、芸術点が高い。

 

グルメな加賀美陸 工程に手間のかかるお茶を飲んだり、世界に名だたる料理人の料理を低評価したり、グルメな一面を見せる。それでも、美味しい料理を「豚のエサ」と酷評するのは、よろしくないと思いますよ。

 

田所さんは、蕎麦にうるさい 実家が蕎麦屋である田所さんは、蕎麦にこだわりがあり、店の蕎麦とつゆを酷評していた。的確な指摘をしていた為、蕎麦奉行と加賀美が語るのも納得である。

 

☆天道語録

「刃物を握る手で、人を幸せに出来るのは、料理人だけだ。」

料理で、世界を支配すると豪語する、生簀一郎への格言。

 

他に刃物で人を幸せにする職業は、外科医とか理容師とか、他にも色々あるだろ!というツッコミが、よくある格言。公式には植木職人はどうした!と突っ込まれていたそうな。まぁ、他の職業では、人を救えるとか、生まれ変わらせるとか、笑顔にするみたいに、言い回しが異なるのかもしれない。

 

☆料理


気まぐれな船長の 陽気なシーフードパスタ・10点

ヒル肉のテリーヌ キャビア添え
エスカルゴの午後の庭〜・20点

豚のいいところ 丸ごと煮込み・15点

マグロ大将の 大目玉姿煮・25点

世界の名高い料理人が、加賀美陸に振舞った傑作。しかし、彼の評価は低く、面白味がない!と語り、これではお得様達に振舞うことが出来ないと、酷評した。

 

卵たっぷりのカルボナーラと、焼き茄子のサラダ

夏バテ防止のために、天道が樹花に振舞った、元気いっぱいの夕食。パスタを頬張りながら、お願いごとをする樹花を、優しく諭した。

 

マグロの漬け丼

今回のまかない。天道も加賀美も、一瞬で平らげた。

 

マグロの目が飛び出るほどおいしいマグロの野菜添え

マグロの切り身を、瞬く間にフレーク状に、野菜と共に合わせた一品。食べた樹花が、トイレに駆け込み、天道が「人を悲しい気持ちにさせるほど、不味い」と酷評したが、作った生簀一郎は、「計画通り」と言わんばかりに、不気味な笑顔を見せていた。

 

炒飯

ひよりのまかない。一口食べた生簀一郎に、炒め具合が足らず、炒飯独特のパラパラ感がない、と酷評された上に、米粒を床にばらまかれた。ひよりがキレるのも、無理ない。

☆料理対決

・麻婆豆腐

ひよりの料理を、酷評したことに怒った天道が、得意料理対決ということで選んだ。矢車に敗北したことを、まだ引きずっているのだろう。審判の加賀美は、いつ食っても美味いと、天道の麻婆豆腐を絶賛し、生簀一郎の麻婆豆腐には、天使のような恰好になって、大絶賛し一皿平らげた。

 

生簀一郎曰く、天道の敗因は、豆腐を手で千切らずに、包丁で切ったことで、旨みも切ってしまったらしい。

 

・ハモ料理

生簀一郎に負けた弟子たちの為に、一肌脱いだ爺やと、生簀一郎の戦い

 

爺や、ハモフルコース

天ぷらや寿司など、和風よりなメニューになっており、「ハモに梅ソースを付けたもの」を食した加賀美陸は、「ハモハーモニー、味のオーケストラ」と絶賛した。

 

生簀一郎、ハモフルコース

どちらかと言うと、洋風より「ハモのフライにソースを付けたもの」を食べた加賀美陸は、ここは天国だと絶賛し、爺やの料理を「豚のエサ」と酷評した。

ショックで倒れる爺やを、無駄にアクロバティックに登場した天道が、助ける場面も、印象的。

30 味噌汁昇天

料理対決は、大体前者が負ける 後者を大絶賛していたのに、結果は前者とか、やりずらいから…でしょうね。こんな美味しそうな料理出されたのに、どうやって勝つんだ?という逆転劇が、見どころですから、面白味が無いのでしょう。

 

天使は、加賀美家だけではない? 天使みたいな恰好で、騒ぐのは加賀美家、特有の表現かと思いきや、料理人やパーティの出席者、岬や田所まで、天使姿になっていました。

 

爺やの弟 「黒包丁」と対になる「白包丁」を持っている人物。山奥の小屋で、隠居生活をしており、天道に試練を与えた。料理人の道を捨て、存続危ういディスカビル家の執事をしている兄を、どう思っているのかは、不明。

 

壮大な、世界征服計画 全ての料理人を倒し、料理を作れる存在が自分だけになることで、世界を支配しようとする生簀一郎。名店を渡り歩き、敗れた店の看板やのれんを奪って行った。う~ん、回りくどい。全ての料理人を始末する!!でも骨が折れるのに。

 

蕎麦奴、田所
何気に天道と初対面の田所。店主は、田所さんの弟だが、田所さんの方が、蕎麦作りの腕が上らしい。三百年の歴史を持つ、老舗。

☆天道語録

「自分に溺れる者は、いずれ闇に落ちる」

自分の敗北に納得がいかない、生簀一郎に放った名言。自分だけでなく、他の人間や自分を囲む自然、環境、その全てに感謝をし、慢心することがなければ、誰も闇に落ちることは、ないでしょう。

☆料理

特製味噌ダレソースの冷しゃぶ

生簀一郎に対抗心を燃やす、天道が作った一皿。だが、樹花がトイレに駆け込むほど、の味らしい。天道は物凄く、落ち込んだ。

生簀一郎、フルコース

エビが乗った野菜ゼリー、コーンスープ、レアステーキ、フルーツたっぷりのパンナコッタ。大臣たちも、天使になって飛び上がり、加賀美陸の隣にメイド?みたいな幻影が現れるほどの、力を放つ。自分でも何言ってるか、分からない。

雑巾料理

爺やの弟から出された課題。そのまま揚げた「天ぷら」、絞れば汁だけでも飲める「ステーキ」、細かく刻んで練り合わせた「うどん」を披露したが、どれも受け入れられず、ちゃぶ台ごとひっくり返された。

困った天道だが、腕に付いたソースを雑巾で拭ったことで、「雑巾は、料理をするものではない」「この世の全てのものに、本質がある」「自然を知り、己を知ることが大事である」と料理の神髄を見出した。

☆料理対決

・お刺身
生簀一郎が大将と勝負し圧勝。切られた鯛は、自分が切られたと分からずに、泳いでいた。

・寿司

こちらもあっさり、生簀一郎が勝利した。

・ざる蕎麦と、真っ黒な蕎麦

田所・弟の蕎麦も好評だったが、生簀一郎が作った黒いざる蕎麦が、勝った。

・味噌汁

天道と生簀一郎、最後の決戦。

・生簀一郎が作った、贅沢な味噌汁

淡泊なフグの切り身、フォアグラが練り込まれた濃厚な味噌により、組み合わせが絶品な一杯。

・天道が作った、大根の味噌汁

天日干しにした、大根が入った味噌汁。そよ風おも、調味料にした天道には、加賀美陸も生簀一郎も、敵わなかった。

☆用語

・黒包丁

権力者に仕え、陰で世間を動かしていた、闇の料理人達が愛用していた包丁。謎の男から、天道が受け取った。包丁が認めた人間にしか、鞘から引き抜くことが出来ず、認めた人間が現れると、飛んでいき落雷を落としながら、引き抜かれる。

生簀一郎が愛用していたが、彼が撃破されて以降の所有者は不明。

・白包丁

闇の料理人とは、対照的に市民の為に料理を作り、世を照らしていた光の料理人達が愛用していた包丁。黒包丁に対を成す存在だが、料理の神髄に気付いた天道は、使わなかった。爺やの弟に返したのだろうか。

・田所包丁

田所家に封印されていた、包丁。長年手を付けられずに、保管されていた為、錆びていた。包丁を研ぎ直した田所から、天道へと貸し出され、勝利に貢献した。

・闇キッチン

どこにあるのか、どうやったら行けるのか、なぜスタジアムに変わったのか、一切不明のステージ。ここで勝負に負けた者は、地位と名誉を剥奪される。恐ろしい…

☆ワーム

キュレックスワーム

蚊の特性を持つワームで、吸血鬼をモチーフにした黒い体をしている。腕の針は、刺した人間を意のままに操る、毒を流すという、恐ろしい代物で、ギャグ回でなければ…ライダー達の同士討ちや、疑心暗鬼など、暗い展開になっていただろう。

プライドが高く、格上であるはずのウカワームに立てつくなど、肝も据わっている。

ぷーんと、嫌なモスキート音を立てながら戦うので、変な音がしても、お使いの機器は正常です。

闇キッチンから、突如変化したスタジアムでカブトと交戦し、成すすべなく「ライダーキック」を受けて爆散した。

夏映画に先行登場しましたが、活躍は全然ない。劇場版ライダーに撃破されたとか、最終形態に倒されたとか、そんなのもない。

 

生簀一郎 キュレックスワームの仮の姿。オリジナルがこんな人物だったのか、ワームの性格なのは、不明であるが、料理の腕前は確かである。

マスクドライダー計画15☆ではなく天道語録、特別編☆

ミニコーナー「スーパーヒーロータイム」で、天道が披露した天道語録。

・「冒険が人間を強くするってな。」

轟轟戦隊ボウケンジャー」に憧れる樹花に、送った格言。人生とは、ちょっとした冒険なり。

・「どうせ冒険するなら大冒険に限るってな。」

ボウケンジャーのラボにて、口にした名言。その後、冒険がしたいという樹花に「いつか出来るよ」、と優しく呟いた。

・「プレシャスが宝なら、俺は宇宙の宝だ。」

あれ、世界の宝だったんじゃ…あれは、自分が「世界の宝」なら、爺やが「人類の宝」という、一つの表現ですからね。

 

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