あらすじ
崖で救助を待つ、ランスロットとダガ―ギン兄弟は、突如やって来た怪鳥と交戦する。怪鳥を追っ払う。彼らには、希望があった。執事が助けに来てくれるという希望が。
崖で救助を待つ二人。急に笑い出したランスロットに、弟・ダガ―ギンは驚いた。
「しっかし、こうやって二人きりになるのは、久しぶりだのぉ」
「呑気だな、兄者。何か、打開策でもあるのか?」
「俺たちには、BBBガブリエルがいる」
BBBガブリエルは、長年執事を務めている大ベテランで、現在80になるが、それでも機敏な動きで、お世話をしてくれている。
「確かに、彼なら気づいて、助けに来てくれるかもな」
微かな希望を抱き、ぼんやりと空を眺めたダガーギンは、大きな影が向かってくるのを見つけた。
「兄者、巨大な鳥がこっちに向かってくる!」
「なぬぅ!!」
「…遠くから、巨影が確認ができるのだ、相当の大きさだぞ」
怪鳥は、ダガーギンに襲いかかってきた。どうやら腹ペコで、ダガーギン達を食おうとしているらしい。
「この剣を使うのだダガーギン!」
ダガーギンは、ランスロットの左足にマウントされた剣を引き抜き、振り回した。怪鳥は驚いたが、負けじとクチバシと爪で襲いかかる。ダガーギンは、剣を崖に突き刺し、光石を放り投げた。光に苦しんだ怪鳥は、逃げていった。ランスロットは、感心する。
「その光る石には、まんまとやられたわい」
「兄者は、考えなしに突っ込むことしか、戦術がない。こういう小技も、大事なのだ」
戦のときは、いつもダガーギン達が、後方支援を行い、ランスロットを助けていた。
「いつも、心配だった」
ダガーギンの言葉に、ランスロットは、返す。
「俺のピンチは、皆が助けてくれる。その安心感があると、つい…な」
剣の持ち手にぶら下がるダガーギン、これで、ランスロットの負担も無くなった。
「きっと、BBBガブリエルが助けに来てくれるはずだ」
城
二人の考えとは、裏腹にBBBガブリエルは、眠っていた…
続く