YU想

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仮面ライダーカブト・第四十七、四十八話感想

天の道を行き、総てを司る

仮面ライダーカブト、第十二巻。物語は、クライマックスに!!

 

47    最終章突入

正直、最終三部作の評価は良くありません。一番の要因は、話自体は壮大なのですが、これまで絆を深めて来た、天道と加賀美の友情が、あっさり切れてしまうことです。

 

天道には、なんでも一人で背負い込んでしまうところがあり、そういった場面は、これまでも多々ありましたが、クロックアップを使い、珍しく頭脳的な動きを見せた加賀美を、突っぱねたのは納得できません。やるなら、ネイティブであったり、ライダーであったり、誰か聞いている存在に、天道が気付いたとか、そういう描写が欲しかったです。そして、証拠となる材料が見つかったからとはいえ、結局加賀美に協力を求めるので、最初から言っとけよ!と思ってしまいます。加賀美なら、十分な証拠がなくても信じてくれたはずです。

 

ワーム探知機 緑の宝玉が付けられたストラップ。ワームが近くに居ると、緑から赤に変化し、持ち主に伝える。一人一個、無料で配布されており、身の安全を守る為、欲する市民に配られている。影山は、ちゃっかり三つも持って行った。これが悲劇を招く。

通報を受けたゼクトルーパーに、あっさりと始末されたり、正体がバレ、有無を言わず蜂の巣にされる彼らが、少し可哀想に思えましたね。「寄生獣」もそうでしたが、優位性を失った脅威には、どこか同情してしまいます。剣のように、ワームの記憶を持たない人には、辛い処置でしょう。

 

決着 擬態総司との決着が着きます。それにしても、擬態総司の服装がコロコロ変わるのは、どうしてでしょうね。天道と同じだったり、全く違ったり、視聴者への配慮もあるのでしょうが、どうやって調達しているのか不思議です。

☆天道語録

「本当に美味しい料理は、食べた者の人生まで変える。」

ひよりに語り掛ける名言。イチイチ言葉が大きいと、言われると元が大きいから仕方ないと返した。現在終盤に差し掛かった「仮面ライダーガヴ」も、美味しい闇菓子のせいで、登場人物の人生が狂っていますからね。美味しい料理も、生簀一郎やストマック社のような、使い方をされては、可哀想ですね。

ライダーバトル

カブト・ダークカブト

「ライダーキック」を放つと見せかけ銃撃し、落下したところを、マスクドフォームで地面に叩きつけるという、今持てる全てを使うダークカブト。だが、戦術を読んでいたカブトは、ハイパークロックアップで回避し、「マキシマムハイパータイフーン」でダークカブトを吹き飛ばした。

過去の自分ならこうする、と戦術を先読みして手を打ったのは、かっこよかったのですが、強化形態でぶっ飛ばすのは…大人気ないというか、なんというか。そして、気絶した擬態総司を、そのまま放置したせいで、三島に連れ去らわれてしまったのも…

カブト・ガタック

クロックアップを使い、ことの真相を探るガタック。だが、カブトはそれを拒否し、飛んで来た弾丸をクナイガンで弾く。跳ね返った弾丸は、蓮華に当たってしまい。そのことに激怒したガタックは、カブトに襲い掛かる。民衆もガタックを応援する中、カブトは逃走した。

48     天道死す!!

敵対しているワームにも、情けをかけ、同情の言葉を贈る根岸。ネイティブとはいえ、同じ志を持つ仲間を、容赦なく消したカブト。加賀美の気持ちは、決まった。

 

ネイティブ化した影山 矢車と、闇がない世界「白夜」を見に行くのだと、天道に自慢する影山。だが、高熱を出し、とても苦しそうだ。そして、ネイティブワームへと、変貌してしまう。ワーム探知機には、人間をネイティブへと変える力があったのだ。

本当の地獄を知った影山は、ネイティブの姿を見せ、パンチホッパーへと変身する。そして、影山の気持ちを察した矢車は、枯れ果てたはずの涙を流し、キックホッパーに変身し、「ライダーキック」を放つ。

本編では、影山の生死は不明だが、他方面での展開では、死んだものとして、描いていることが多い。

 

擬態天道 自身に起こった悲劇が、全てネイティブに仕組まれたことだと知った彼は、単身根岸達に挑む。が、最強のネイティブとなった三島に敗れてしまった。

 

グリラスワーム

三島が、ネイティブの改造によって生まれ変わった姿。ダークカブトを圧倒し、「ライダーキック」を肩から伸ばした触手で相殺した。この一戦は、カブト一人では、必ず勝てないということを象徴しているのだろう。詳細は、次回に。

ずっと暗がりで戦うせいで、本来の緑のカラーリングが、分かり辛い。外で一切戦わなかったラスボスというのも、結構珍しいのでは。

ライダーバトル

カブト・ガタックゼクトルーパー

いつか、決着をつける時は、一対一だと語り合っていた二人ですが…

ハイパーゼクターを弾き、必殺技の一騎打ちを求めるカブトに、了承したガタックは、ゼクトルーパーに待機を命じる。「ライダーキック」が飛び交う中、ゼクトルーパー達が放った弾丸がカブトを吹き飛ばし、火花がガスに引火し、カブトは瓦礫の下敷きとなってしまう。親友と引き換えに、真の平和を手に入れた加賀美だったが、その表情は暗かった。

☆天道語録

「正義とは俺自身!俺が正義だ。」

ホンマにおばあちゃんが、そういったのか?と思うが、元々「正義とは自分自身である」というような、言葉だったのかもしれない。揺らいでしまったら、それは正義ではないのだ。

マスクドライダー計画24

計画最大の被害者・擬態総司

幼少期に、ネイティブに捕らえられた彼は、無理やり人間からネイティブへと、変化させられ、ライダーシステムの開発に必要な、あらゆる実験を受けさせられました。自分達が痛い目を見たくないからか、人間が使うことを想定したシステムゆえに、人間が被験者でなければいけなかったのか、どんな理由があるにせよ、許されることではない。

計画が最終段階に迫ったころ、天道総司に擬態させ、ライダーシステムを完成。その後も、後続のゼクターやハイパーゼクターの被験者として、実験を続けられる。

「カブトゼクターが作られたのも、ガタックゼクターが出来たのも、皆擬態総司がいたからじゃないか!!」←全く、その通り。

鎖でつながれ、暗い部屋に閉じ込められ、延々と痛みに耐える。いくら天道をコピーしたとしても、精神を病むのは仕方のない事でしょう。それでも、兄としての愛が強かったのか、ひよりを守ってくれました。天道も同情し、一緒に生きる道を提案してくれるほどの存在で、ダブルカブトで戦う場面も、観たかったですね。

子どもの頃は、地獄兄弟に仲間入りして、地獄四兄弟にならないかなーなんて、考えていました。彼ほど、地獄を見たキャラはいないでしょうし。

ラーメンは、矢車・塩、影山・味噌、坊ちゃま・豚骨、擬態総司・担々麺って感じで。

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