
あらすじ
ボール探しを手伝ってくれた、犬に懐かれたのび太君。家まで付いてくるが、のび太君のママは、ペットを許してくれない。犬に「イチ」と名付けたのび太君は、ドラえもんと共に、内緒で世話をする。が、「イチ」は可哀想な動物を見る度、仲間に入れてやってくれ、と頼り始め、二人だけでは手に負えなくなっていく。そこで、太古に犬と猫の楽園を作ることを、思いつき実行する。
大雑把な感想
大山のぶ代さんを筆頭に、二十年も親しまれた「ドラえもん」、最後となる名作。後任である・水田わさびさんが演じる「ドラえもん」も二十周年、時が経つのは早いですね。
今回も、のび太君がイチと名付けた犬と交流する、お話がベースになっています。あちらでは、のび太達がやって来た時には、避難して会えず終いだったというすれ違いENDでしたが、こちらでは色々ありましたが、再会します。
今回も、心温まるお話でした。悪い人が居れば、良い人も居る。生き物の命を預かるのだから、良い人に動物は世話をしてもらいたいですね。
集大成ということもあって、遊園地のアトラクションにロコロコがモデルの乗り物があったり、これまでの冒険で使った秘密道具の話が出て来たり、しています。
残念な点としては、犬と猫の比率でしょうか。猫キャラは、ほとんどが悪者なので、そこが残念です。同じ種族の者を、そばに置きたいというのは、ごもっともですが。
敵
最後を飾るは、ネコジャラ。本名は、ネコジャラ左ヱ門之丞景虎。
表向きは、遊園地・ネコジャーランドの支配人であり、政府の無理な要望にも、拒まずに支援する人格者。チケットを買わずに、ドラえもん達が入園できたところを見ると、入場料は、タダなのかも…(ネコジャーランドに行ったことがないことを、貧乏と紐づけられている場面もありましたし)
だが、実際は人間世界を支配しようと企んでいる悪党。動機については、後述。
戦闘力もすこぶる高く、名侍如き剣捌きを繰り出せる「名刀電光丸」と、互角の戦闘を繰り広げ続け、エネルギー切れに追い込むほど。そして、かなりしぶとい。
やっぱこれだね♪秘密道具
・わんにゃんごっこつけ耳
ただのツケ耳ではなく、犬・猫人間のような姿となり、尻尾も生えます。耳がないことが、コンプレックスなドラえもんに、「ずっと付けてればいいのに…」というのは、禁句なのでしょう。機械の耳では、ないですし。
・進化退化放射線源
今回も、キーアイテムなった、便利なアイテム。犬と猫を進化させたり、ネコジャラが、人間を退化させるために、使おうとしたり、今回も大活躍でした。
・無料フード製造機
水と空気さえあれば、いくらでも食品を作ることが出来る、最高のアイテム。味もよいようだ。これが発展し、彼らの世界では、無料食堂なんてものもありました。
推し!名場面
フフフなしずちゃん
メインは、ドラえもんの活躍と、のび太とイチ(ハチ)の友情なので、活躍は抑え気味。
ゲストを語ろう

最終ボスという大役を務めた猫、ネコジャラ
先祖であるズブ、という猫が書いた日記を読み、人間を憎んでいます。
が、自分は人間には、何もされていないという、「思い込み」で悪事を働いたキャラクターです。
ズブは、捨て猫であり、愛する飼い主に裏切られ、大人達からも迷惑がられ、人間を信用する心を持っていませんでした。ですが、自分達に居場所を、生活を与えてくれたのび太君とドラえもんには、態度には出しませんでしたが、感謝していたようで、日記にも綴っていた増した。何より、のび太君に付けらてた名前を、大事にしていますから。
悪い人間も居れば、良い人間もいる、全てが敵ではない。と考えれたら、争いは起きなかったかもしれませんね。
↓犬好きには、たまらない名作。